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2007年 09月 18日
総理辞任を朝知る
朝、食堂で朝食を摂っていると「総裁選」がどうのこうの、といった音声が聞こえてくる。あれ、もう総裁選だっけ? などと考えつつ午前の講義準備のために部屋に。 リーダーたる深沢君がどうやら14名の部屋の清掃状況等をチェックして歩いたらしく、汗だく。私の分も含めてチェックアウトをする。 教室に行くと宮坂さんが見えていて、昨日午後2時に安倍総理突如辞任という話を聞く。俗世界は相変わらず生々しい。ここは都心なのに森に囲まれているせいか、全く頓着しなくなるのが不思議。 宮坂さんの講義 宮坂さんは、かつて工業化住宅開発に携わっていた。随分昔の話だ。その工業化の夢は時代とともに費え、彼は自身で事務所を運営する身となる。 そんな宮坂さんに難題の戦後住宅の変遷という話をしてもらう。これは本当は1日がかりでスライドを交えてやるべきもの。ま、最低これぐらいは押さえておいて、現在の自分たちの位置というものを確認してもらいたい、という思いからお願いした。 ▲宮坂さんの講義 戦後住宅史と自分史を重ねる形で話が進む。とりわけバブルまで(いや現在も一部は残存しているが)続いた「バラック」建築賛歌は彼にとっては許しがたく「バラックをポジティブに捉えるのはおかしい」とチラと数人の建築家をイメージして批判。 基本的に設計行為とは、発注者の要望を生産プロセスに置き換える「想定作業」である、ということを強調された。そして、土地流通を生産プロセスに組み込めるのかが、今後の課題ではないか、と締めくくった。 ▲設計主体の戦後史 今回参加している設計者たちは懇親会でだんだん分かってきたが、結構建築好きが多い。しかし、本日の宮坂さんの戦後住宅史といったことについては、あまり知らなかったようで、ま、そんなもんだな、と思う。歴史感覚ということの大切さというのが伝わればいいが、と思った。 岩下さんの授業 岩下さんは「もし、大手やビルダーがこうした企画・設計鍛練塾を開催したらどのようなプログラムになるのだろうか」という逆の視点から、大手やビルダーの設計とは何か、といったことが浮かび上がる。実は工務店だって近い話だよね、というのが岩下論。 ▲岩下さんの授業 さすがに岩下さんで、私のプログラム意図を読み込んでいた。そう、設計もマーケティングされた結果の表出に過ぎない、ということ。このことに自覚的なのが大手、ということになるだろうか。そうしなければ生き残れない現実が、設計の商品化を全面的に押し進めてきた。そして、それがさらに変化している状況を岩下さんは語った。 工務店では未だ、設計が実はマーケティングの結果であり、コアな部分を占めている、といった議論があまりなされておらず、純情設計論が多いが、その萌芽はむしろリフォームの設計を中心として動き出す受注形態に現れてきているな、と思っている。 広東麺が出てくるまでに1時間 昼になり、岩下さん、宮坂さんとでスポーツ棟の食堂へ。二人は広東麺。こちらは天ぷらそばを注文。天ぷらそばは即座に出てきたが、広東麺は30分経過しても出てこない。「我々、待ってますよ。先に行って下さい」と言われて、一人で教室に戻る。 この時、事務所から電話。木造建築士の第一次試験の合格者発表があったという。SAREX木造建築士講座の受講者は合格者が8人とのこと。もっといくかと思ったが、やはり直前対策だけではダメか、と思う。現場監督鍛練塾卒業生の山田崇広君が無事合格していた。やれやれ。 小野さんの講義 小野さんには住宅性能表示のとりわけ耐震等級に関わる部分の授業をお願いしていた。もう皆さん忘れていたりしているのではないか、と思っていたからだ。 耐震実験画像等を見せながら講義が進む。 ▲耐震実験画像を見せながら解説を進める 実際に性能表示での耐震設計演習を行うがやはり時間がないのでX方向だけを計算する、といった方法で進む。小野さんは「今日は電卓でやるけど、ものすごく計算が多いのでエクセルでやることを進めます」と。 今回の演習の山場は、床倍率の演習。耐力壁線等の設定と吹き抜けの問題などを行うことで、全面吹き抜けの等級2の難しさ、といったことを実感してもらう。これを2にするには、当然だが設計的テクニックが必要で、それらを学ぶこととなる。 「とにかく、耐力壁線を考えた設計をしてください」ということで講義終了と思われた。既に4時30分を過ぎている。最後に・・・ということで岩下さんが考案したエクセルでの入力ソフト(懐かしくもあり、実はこれ、私はまだ使っている。もちろん実務ではないが)を紹介して最終講義終了。 ▲床倍率と耐力壁線について徹底的に この入力ソフトについては、下期にでも全員に配布しようか。いや、これは性能表示制度の講習会を受けた工務店なら持っているはずだからいいか、と思ったり。 最後の日報 予定時間を過ぎ、本日の日報を書ける時間がある人は書き、そうでない人は明日中に日報とアンケートをFAXで送付するように、と言う。「出さないとブログに実名を載せるからね」とさりげなく恫喝。本当に金曜日真夜中までに全員から届いた。 日報等を読むと皆、実にきちんと講義に参加してくれていたことがわかる。自分が派遣されてきた意味を明確にしてる。そうしたしっかりした中堅がいることが素晴らしい、と思う。設計・企画鍛練塾をやってよかったな、と思った。 アンケートには、なかなかに厳しいことが。「演習をもっと!」といった感じが多かった。皆さん、結構飢えていることがわかる。次回のプログラムを少しいじりたくもなるが、ま、それはまだ先なのでゆっくり考えたい。 最後に恒例の記念写真を撮った。岩下さんが撮ってくれたが、撮れていればいいのだが・・・と思っていたが、こんな具合の写真だった。町家さんでも呼んでおくべきであったか。 ▲集合写真 終わりはビールで締めくくり ・・・ということで、飛行場へ向う者。折角だからとコルヴィジェ展にいく者、とバラバラに散っていく。 終わった。午後も付き合ってくれた(ビール待機)岩下さんと、もの大時代の教え子の飯沼君とで飲む。私は生中1杯で猛烈に眠くなる。 飯沼君は名古屋に戻り、我々は密談を重ねる。すると、打ち合わせで帰ったはずの宮坂さんが、まだセンターで飲んでいるのなら・・・ということで戻ってきて、お疲れ会。アレギザンダーやプルーヴェの話などを肴に。 何と岩下さんは生中を8杯!よく膀胱が破裂しないものだと感心しつつ、代々木を後にした。 D棟レストラン「さくら」のおばちゃんとはすっかり顔馴染になんており、「今度はいつですか」と声をかけられる。ここのメニューはこれまでもを含めて全制覇しているのだから当たり前か。 塾生諸君、次回もがんばりましょう。 SAREX専務理事(㈱オプコード研究所所長) 野辺 公一
by KNOBEX
| 2007-09-18 12:10
| 企画・設計力鍛錬塾
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