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2011年 12月 20日
昨日は「名匠家」パートーナー工務店5社の合同安全パトロールに同行した。
相互に現場の管理品質の水準を見せ合うのは、その水準をさらに高めるために必須な行為。高めの水準で現場品質を整えていくのがプロダクト部分のプラットホームを作り出す上でのキーとなる。 今回が初めての相互現場パトロールなので、あまり厳しい突っ込みはなかったが、今後実務者級会議で品質チェックシートの活用、マナールール等を含めて、高みを目指す模索がなされることとなる。 ▲番外だが木造軸組で施工されている互光商会の新社屋現場でまずチェック 話は外れるが、私の通勤路で2戸1の建て売り物件が施工されているが、これが狭小地かつ狭小道路沿いの現場。現場管理力ゼロで、廃材は外にざっくりと転ばしてあるし、外回りの業者仕事でヘルメットを被っている職人はゼロ。 道路清掃どころか、道路に車の鼻先を突き出して駐車していて、狭い道で一般車がひやひやもので通過している。 飲み終えたドリンク缶は道路と敷地の狭間周辺に転がっている。 そして、何よりも業者たちが集まって打ち合わせをしたり、職人たちが道路脇に座って和やかな談笑をしたりしている時、必ず喫煙している。ワゴン車のハッチバックドアを空けたままくわえタバコをやられると道に煙が拡散しないことも初めて知った。 そして、夜。その現場をしげしげと見る。こりゃ一体いくらで請負をしているのだろうか、と思う。タバコの吸殻などが点々としている。 愛無き現場、という言葉をほぼ毎日観察しながら思う。職人さんたちの目つきがキツイのだ。極めて威嚇的であるのがこの手の現場の特徴。 さて、今回「名匠家」の連中の現場はどうであったか。監督、大工衆、他を含めて顧客満足度の意識や安全管理、いいもの作るぜ品質管理、感心しきりのご近所さん、といった形になっていたか、その辺りが私のチェックポイント。 まず、パトロール対象になっていない、施主がテキーラスズキで設計施工が貴族院という現場を見せてもらう。この現場は、メンバーでもある互光商会の新社屋。 軸組木造での工事が進んでいる。工務店が非住宅分野での木造建築を担うことの重要性を感じて3年になりそれなりのモチーフを暖めてきているが、このテキーラスズキの事務所の完成は楽しみだ。 ▲テキーラズズキの目が光っているためか、それともシンケンから学んだかといった貴族院の現場 シンケンの現場に刺激を受けたという貴族院が早速現場に時計(1日の作業の切れ目時間を伝える)が設置されていたが、これに入退出時間の書き込みシートが欲しい。飯沼君は早速作成準備するように。 ▲現場での意見交換も活発に と現場を後にしていよいよパトロール開始。まず港南台のあすなろ建築工房の現場。そして環状2号を北上して鶴ヶ峰方面へ。山田建設の現場。さらに北上しつつ鴨井へ。おっとこの道は、と昨日の日曜日にも走った道であった。吉田工務店の現場。 各メンバーとも社長と実務者級が揃いジョークを飛ばしつつ、しかし厳しいチェックが。 ▲山ちゃんの現場も大工たちの機敏性を感じる うーん、これはないな、というものも散見されたが、画像に納めてあるので今後の会議の時やルールブックに使おう。 何れも現場が愛されているということは感じられた。これならばもっと高い水準の現場づくりができると感じた。 ▲オレッスカヨシダも自社物件では緊張気味か? さらに北上して、富士ソーラーのリフォーム現場を訪れる予定であったが、私は別な委員会があり、鴨井駅で離脱。後はセイさんとチャメが見届けて明日報告を受ける、という形でパトロールを終えた。 こうした現場という具体を通してそれぞれの参加工務店が内々だが開いていく、ということはとても大切なことだ。とりわけ小規模ネットワークの意味はそこにあり、プロダクトの部分を開くだけ開けていけば、共有化しうる成果は大きい。 次なる課題は、現場と施工計画の対称性チェックと品質チェックの仕組みづくりの名匠家の基準を明確にすること、それをどう具体化させていくか、などを考えつつ都心へと向った。 SAREX専務理事(㈱オプコード研究所所長) 野辺 公一
by KNOBEX
| 2011-12-20 13:28
| 工務店の時代
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