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2011年 05月 25日
5月20日
前日に引き続き本日はワークショップ特別編、ということで内容詰め込み過ぎという感じでもないが、結構慌ただしい。 しかし、昨日皆さん飲みすぎたのか出足が遅い。というか総会・サミットの前後にいろいろと他の会合予定などを入れているようで、そっちに消えてしまったメンバーもいるようだ。 そんなこととは関係なくワークショップスタートである。経済調査会の方々のご協力には感謝です。 ところで、私は例年「SAREXの戦略・工務店の戦略」ということでサミットの最後に年度はじめの活動予定を中心に少し話をする、ということを続けてきたが、今回はパス。何せ、語ってもらいたい人が多いからだ。それはワークショップも同じ。従って特別編となる。 さて、この日のトップバッターは、芝浦工大の蟹澤さん。SAREXコラボレーターである。 ▲蟹澤さんの報告からスタート 「東日本大震災現地調査報告と施策方向及び工務店のありよう検討」と題して、彼が既に被害調査してきた状況報告を中心に話をしてもらう。 動画で陸前高田の状況を解説してくれる。 そして、今回の問題を建設業の問題として捉えてみると、就労履歴管理制度といったものが必要であること。人材の育成方法をどのように確立していくのか、といったいくつかの課題が提起された。 また、津波被害で消え失せた住宅、残った住宅を見ると、気仙大工の里らしく、入母屋御殿が多い。とにかくデカイ。これに出し桁に見られるような地域の工法をどう捉えるのか、ということが今後の住宅復旧に絡んでくる。 この陸前高田をはじめとする三陸沿岸は毎年といってよいほど震度6弱の地震は起きていた。それでも家屋への被害は微々たるものであった、という。 それが今回は津波。 何れにしても、短期(1-2年)中期(5年)長期(10年)といった形での工程を想定した復旧計画、まちづくりが必要ということは論を待たない、と90分。 次いでコラボレーターの宮坂さんに30分で「工務店住宅の現在と明日の姿」ということでお話いただく。宮坂さんには本当は、実践家であり理論家でもある相談役との対談ということでお願いしていたのだが、スケジュールが合わず、一人対談といった形になってしまった。 ▲俳句こころで話す宮坂さん そこで『「家まもり」とかけて「家づくりは人づくり」と解く、そのこころは?』といった話。ここでも東日本大震災を受けて改めて宮坂さんが、木造を考えたことを語る。 そしてチャーチルの言葉を援用しつつ『「家まもり」とは「家をつくり、人をつくるプロセスをまもること」を指している』このことが、今回の震災によって露出しつつあるのではないか、と。 そして、改めて住宅の作られ方に言及し、気軽に流通している言葉を読み替えていくという作業を行い、最後に「家をつくる人と家に住む人の対等な関係が成り立つ家」ということで、例によってベンソンの考えを披露。 このベンソンの考えが、迫英徳と実によく似ている。つまり、何故安くなくてはならないのか? 住まい手との価値感が共有され、私たちに任された家づくりの価値をコストダウンという名で貶めてはならない、というものである。 そして、コスト圧力に対する対応もそっくりで、ベンソンも迫も、家の大きさの調整によって、付加価値を落とすことなく対応しようとしている。 一度、ベンソンと迫の対談というのを見てみたいと思った。 さて昼だ。昨年はまだ歌舞伎座が残っていたが今年は完全に解体されていた。どうも方向感覚がおかしくなる。といいつつ昨年入った料理屋で定食を。鰺丼というのが旨そうであったが、限定であと一つです、とのことでうーんと思ったら、間髪を入れずにドミ男に取られてしまった。ゆるりと食べていると即午後の時間に。 慌てて会場に。 既に伊礼さんが到着していて「あのうるさいドミ男は来てないですよね」と尋ねてくる。と、後ろからドミ男が、伊礼さんこんにちは、と入ってきたので「ああ、やっぱり」という顔であった。 ▲実作を見せつつ、持論を展開する伊礼さん さて、伊礼さんには90分で「空間の持つ力-空間としての標準化」について語ってもらおうと思った。もっともこの力を語るというのは、物凄い力技が必要でもある。 さすがに彼はそこはさらっとかわして「小さな心地よい居場所に惹かれて」というタイトルで、私の依頼した話を受け止めていく。 まずは俵屋に受けた刺激からどのような読み替えや援用を実作で行ってみたか、といった話を。旅のスケッチと写真と実作で丁寧にそのことを説明。 斜め壁への挑戦。それによって増えた空間ボキャブラリー。 さらに韓国の民家である南山韓屋マウルの小さく部屋を間仕切ることの面白さ、そしてスケッチ。そして実作への援用。安東近くのハフェマウロの民家宿泊を思い出す。 段々、見えてきたことは、彼はヌーベルバーグで言えば、ゴダールではない、ということ。むしろ、トリュフォーなのだ、ということがとてもよく分かった。空間に対するフェティックな要素の入れ込み方などはまるでトリュフォーの映画術。そうなんだな、と一人で納得。 そういえば、伊礼さんが大きな家と言って紹介したのが、本日も参加している自然と住まい研究所の中山さんの住まい。周りは積水ハウスに囲まれているとのことで、この対比が面白そう。 近い内にここでワークショップだな、などと思う。 それにしても、伊礼さんは設計した住まいを紹介する時に必ず工務店名を挙げることを忘れていない。つくり手に対する敬愛があるんだな、と感じられる。 最後に「住宅とは、心地よい小さな居場所の集合体である」と〆た。 ▲本震、余震の連続攻撃の事例と応急補修を語る田口さん 次にコラボレーターの田口さんに「地震『体験』住宅の点検とその留意点」ということで30分話をしてもらうう。 被災住宅の実例を示しながらの点検や修理のポイントなどを語る。 実例は、茨城県下妻市にある築30年の2階建ての木造住宅瓦葺き。3.11の時震度5強であったと。 この時の被害は棟瓦が落ちた程度と住まい手は考えていた。しかし同日に発生した余震が震度5弱。この時点で内壁が脱落したという。さらに震度4程度の余震が続いた。 ということで、住まい手も修理の必要性を感じ、田口さんの出番となる。 30年前の茨城の民家と言えば南面大開口で壁量が圧倒的に不足している。そこで内部破壊としてどのようなことが起きたのか、という事例として筋かいの折損などを。実験ではよく見るが、実物写真を見るのは3度目ぐらいか。 かくして、現在なしうる緊急対策として田口さんが施した対策を解説。 さあ、時間がなくなってきた。実はもともとは17時までとしていたのだが、2日間びっちりというのもきつかろう(こっちもね)ということで16時終了としていた。 最後は、岩下さんと私とが掛け合いで「被災地の仮設住宅」問題と工務店支援のありようを語り合う、という予定であった。予定であって、全く打合せしていない。 ▲ヒルトップ博士と掛け合いの予定であったが そこで、まず初めにヒルトップ博士が、仮設住宅の問題点や課題を提示し、仮設を本設に切り換えていく方法や高齢者と若者が共住できる住まいを考える、といった話。そして仮設立地問題などを話していると掛け合いの時間もない。 既に16時近く。えーい、もうオーバーしちゃえ、ということで実は私もPPTを用意していたのでその話。被災地3県の基本的なポテンシャルと仮設ではなく本設を目標とした仕組みづくりにシフトしていきたい、という話を。 そして、宮城県の優れた報告書の内容などを説明。すると、時間は16:30分になっていた。慌てて終わりに。とにかく、月末にニーズ調査に出かけるので、そこから再度博士らと練り込もうと。宿題作業の一端に応えてくれた関尾君にも感謝。 我々の方向性を理解してくれた瀬戸さんが、私たちの高齢者施設ノウハウであれば、いつでも協力します、と。 最後までお付き合いいただいた皆さんに感謝しつつ、ビールを飲まないと落ち着かないヒルトップ博士を先頭に今度は地下の銀座ライオンへ。流石に昨日とは別なビールを。 鎌田顧問、博士、肝啓、山ちゃん、ドミ男、菊地君とでお疲れの乾杯。 何だかこの二日間はテンションが上がっていたせいか、実にビールが飲めるし、うまい。この反動が恐ろしくもあるが。 かくして、怒濤の二日間が終わる。後は、全てのメンバー工務店に年鑑をはじめ、いろいろな資料を今月中に送付する、という作業が残っているが、それが終わると何とかスタッフも打ち上げ気分にもなれるかな、という感じである。 SAREX専務理事(㈱オプコード研究所所長) 野辺 公一
by knobex
| 2011-05-25 14:37
| 総会そしてワークショップ
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