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2010年 01月 21日
▲2日目スタート 7時起床。メールソフトを変えたので(しかもOSは7に)何だかよくわからない部分がある。送信がうまくいかない。そうか、あれかと検討がつくが入力すべき数字が分からない。 8時過ぎに朝食。9時前に教室。 山辺さんがお見えになっていた。 本日は、いわば山辺塾。塾生の頭もフル回転してもらいましょう。あすなろの関尾君も聴講に。 ▲山辺塾スタート まず、民主党政権になって、確認申請の簡素化検討などの動きを紹介。姉歯以降の規制強化の状況などを枕に、こういう時代の中にあっては、スキルを上げていくことが大切、として授業を開始。 まずは、地震のメカニズムと地盤の関係の話から。 主な災害と木構造基準の変遷表を示し、歴史的な変遷を知っておくことも大切として、明治27年の濃尾地震時点で基礎との緊結の指摘、金物の活用、耐力壁の問題などが指摘されているのに、建物への影響は戦後に至るまで遅れてくる。1950年の基準法で壁量規定が木造に、1981年の改正は、鉄筋コンクリート等建物にとってはこの境は天と地の差があるが、木造においては2000年が大きな境になっている、と。 耐震改修においても81年以後の木造も信用できない、と。2000年に初めて耐力壁の配置規定、接合部仕様の規定、基礎仕様の規定といったものが濃尾地震以後初めて規定された、ということは意識しておいて欲しいと。 ちなみにSAREXのHCRも2000年以降の住宅を対象としている。 さて、このあたりから地耐力と基礎の構造の関係の話に。告示で示されている地耐力、基礎の仕様規定についての解説から。 ここで、第1講座終了。 10時40分、第2講座スタート。 地盤(一様に軟弱な地盤)の予想される被害と対応策を事例を紹介しつつ、地盤保障屋のビジネスの矛盾などを語り、曖昧な地盤の部分を明快にしていきたい、ということで地盤調査の方法を紹介。 なぜ、山辺さんはスウエーデン式をすすめるのか。表面探査法のように専門家しか分からない結果はブラックボックス化することで、恐ろしいと。 これに比べてSWSは自分でチェックできる、ということが大切、というスタンス。大工塾の大工たちは自分たちでSWSをやっている、とのこと。ということでSWS結果の読み方の解説。 ▲演習1に取り組む SWSの結果から、長期許容支持力換算表、圧密沈下量の出し方等を。問題はこの結果をどうジャッジするのか、ということになる。 ここから、SWS試験例題にチャレンジしてもらうことに。 30分ほど演習。そして、この結果をどう読むか。と悩ましき答えが出るようになっている。 次いで、自沈層の有無と基礎形式(山辺の木構造を書いたときに読者から解説要望が多かった)についての解説。 地盤、基礎、上ものを個別に設計することを平然としている困ったちゃんたちの話を。 そして地盤と基礎の計算と判断の大切さを語る。 ここで、午前の講義の終了。 昼は、トキ。山辺さんとこの間の情報交換。今期は広東麺絶ち。カレー。 ▲小春日和であった 午後は、パソコンの調子悪く立ち上げに冷や汗。なんとか回復。この間に山辺さんは、布基礎の概念とべた基礎の概念を解説。点検口位置の問題や地中梁の構造について解説を。 取り返しのつかない部分だけによく考えることを強調。 また、地中梁の根拠、上部構造と基礎との対応についての解説。そして、アンカーの役割と埋め込みの長さなどにも触れる。 ここから、コンクリートの問題に。長期優良でなぜ30KNのコンクリートを使うのか。ということでFc30W/C=水セメント比50%以下にすることで中性化を遅らせることとしている。要はセメントの量を増やすこと。水セメント比が問題になるのだから、打設時に現場の天気、雨だまりの有無などをチェックすることが監督の役割、と。 コンクリートの耐用年数(JASS5、昨年の改定表)表からも長期の注意点を指摘。 ▲JASS5の解説 次に基礎の設計演習に入る。 さあ大変だ。時間がないので飛ばした演習についてこれるか。配筋を決める演習。検査員にこれ不足といわれたときに、根拠をきちんと示せること。これが手計算の強み。 が、何せ鉄筋断面積、鉄筋の許容引張応力度、応力中心間距離なんていうのを山辺例示をたどりつつだから、懸命にならざるを得ない。飛び入り参加した関尾君は、すげー、レベル高い。でも、これで検査員と張り合える、と思うと元気でる、と叫んでいた。 ▲蒸気吹き出す演習へ 毎回この演習は時間に追い詰められてしまうのだが、山辺思想でもある手計算の意味が伝わる演習でもある。山辺さんは、とにかくこれは簡単な式だから、今日これを覚えれば本当に使えるよ、と。 こつこつとした時間の後、山辺さんの回答講義。1か所出来れば、他で使えるからと。何をどういう方針で使うか、ということが問われていく。かくして、曲げ応力に対して必要なスラブ筋の算定。鉄筋のピッチがでてくる。さらにせん断力に対する設計として、①スラブ厚の検討、②鉄筋とコンクリートの付着の検討まで、辿り着く。短辺方向が主筋だからね。と確認。 ▲飛ばします そして、基礎の施工のチェックポイントを。なぜフックなのか等の注意点を語る。さらに接合部として筋かい金物で最近問題となっているタイプの話を追加で。 16時30分終了。関尾君が隊長に続く山辺マニア2号となりそう。山辺さん、ありがとうございました。 ▲隊長登場 さて、10分休んで隊長の講義。題して「現場監督必須の山辺構造論の肝と現場監理術」。 現場監督の腕を見せる時代がやってきた、つまり構造を理解する監督が必要な時代に入ってきた、と。 現場監督の「気づき」が求められる、と。監督は構造をイメージできる能力だけでも身につけよう、と語りそのイメージすべき内容を講義。いくつかの構造キーワードを使いながら、木構造の基本を復習的に塾生に質問しつつ丹念に解説。そして現場監督がイメージ、気づきを感ずるべき事柄を地盤から。 ▲鍛錬塾の意義まで講義 実例で指定した鉄筋の径が違ってた場合どうするか。壊す? 径面積が大事だから、補強するには、と先ほどの山辺演習の復習もさりげなく。 また、設計は意外と見落としも多い。現場環境(近隣との関係など)から、設計の問題点を指摘することも現場監督の大事な仕事であり、気づきが求められる部分。 隊長の第1講義は終了。 飲んじゃおう、というと珍しくマジで「いや、後で」と。関尾君もじゃ僕もと。彼、ついに建設業登録を果たした。晴れて工務店としての活動ができるし、正規SAREXメンバー工務店としての資格ができた。めでたい。沖もきっと喜んでいると思う。 さて、今夜はトキ。隊長、関尾君、ナオとで夕食。とんかつ定食。 ▲山辺マニア1号、2号 隊長の第2講義は設計意図を読み込む、と題して。さらっと流して行こう、というが。塾生に建築が好きですか? という質問をしていく。みな大好き、という答えは素直には出てこない。このあたりが現在の現場監督の状況を語っているな、と思う。 いくつかの建築写真を見せつつ、その意図を読み込むということを話す。興味を持った建築は無断侵入をしたりしつつ、どういう意図なのかを図面なしで考えることが好きだ、と隊長。 現場監督もどういう意図、どういう施工を、といった読み込みを行っていく必要が、現場監督の「眼」を鍛えることになる、と。気づきもそこにつながる、と。 ミッドタウンのある建物を設計者の意図を読み込み、どう自分で実現させたか、という監督の話を。つまり、監督ならではの仕事の楽しみ方の発見ができた、という話を。とは言ってもね。現在は厳しい法的対応の時代。 ▲図面読み込み演習 ここで課題。図面を見て、家族構成は、夫婦+子供1人。 ・どのような暮らしを望んでいるか ・どのような性格の住まい手なのか ・設計者の性格 ・リスク ・その他 (留守電やメールに気を取られている間進行。ちゃんと保存せず閉じたりして、その他は実は忘れた(PPTをフラッシュメモリーにコピーしてもらうからと安心していたら隊長してない。ま、いいんだけど) 図面読み込み10分という中で塾生の読み込み視点を一人一人発表。さすがベテランという視点や住まい手視点も混じったりなかなかに面白い。が、20時30分。とにかく監督は聞くという能力に長けて欲しいと結び、続きはD棟ラウンジで。 ▲黙々と準備をしてくれる元気君 ▲風呂に行ったりでばらけてスタート なかなか全員揃わないな、と思っていたら風呂組やら痛風薬切れ敢え無く調達者などが。発泡酒で乾杯。本日は現場の泥棒事件を詳しく聞く。やはり絶品は大阪物語。芹沢君のネタはやはり関西仕込みでめちゃおもろい。そして神戸物語か。これ、ヒアリングしてルポしたい、と思ったりする。ま、そんな時間が欲しい。 本日も講演レジメの催促、中間報告催促などが留守電に。やばい2週間をしのいでいかなくてはならないのだ。 ということで、塾生たちは、折角の東京組たちが出撃。隊長と関尾君と23時前には別れてこれ。 かくして2日目終了。 SAREX専務理事(㈱オプコード研究所所長) 野辺 公一
by knobex
| 2010-01-21 23:17
| 現場監督鍛錬塾
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