再び悪夢が襲いかかってきた。打合せ中と分かっているはずなのに、チャメから携帯に着信が。それも時間を置かずに2度も。
一体何事か、と思って電話を折り返す。すると、
「また、起きました。今度はサーバーがクラッシュです」
「えっ。どいうこと」
「あの時のことを思い出して私たちも頭の中が真っ白状態です」と言う。
「あの時」とは、いまから8年ぐらい前。大和でSAREXのワークショップをやっていて、確か雨が降っていて、チャメと私はハンバーグを食べているときにハードディスクが真っ白、崩壊したという知らせを受けたのだった。
セイさんからの電話で、私たちは腰が砕けた記憶がある。
あの時は、パソコンレスキューに持ち込んで高い金を取られて、最低必要なファイルだけ救出した。
その悪夢から逃れるために、4層のバックアップ機能を持つというサーバーに切り替えた。もちろんさらにDVDにもバックアップをしてはいた。
しかし、今回はどうもサーバーの動きがここのところおかしいことにセイさんが気付き、取り敢えず外付けハードに軽いファイルからバックアップをしていたとのこと。
それを聞きやや安堵。
だが「野辺さんのファイル、写真ファイル、そしてSAREXのファイルは重いのでバックアップしてないんです。この2年間分が皆消えています」とのことだった。
軽い目眩を感じながらもどうにか立ち直れたのは、私のファイル(ホルダーのこと)は自分のパソコンにバックアップしてあること。デジカメ写真もその殆どをやはり私の撮ったものは、私のパソコンに入れっぱなしにしてあるからだ。
しかし、一番肝心なSAREXのホルダーが回復しないとどうなるのだろう。それを考えると暗澹とする。
一縷の望みは「システムエラー」と出ていることだ。こいう時の相談員、蟹澤刃物マニアに聞くと「それなら多分戻りますよ」というご託宣だ。
いま、サーバーは入院している。無事で帰ってくるのか、それとも・・・。
一体どれだけバックアップすればいいのだ。
それにしても、心身ともによくないことばかりが発生した先週であった。お払いが必要だな。
SAREX専務理事(㈱オプコード研究所所長)
野辺 公一