着々と進む簡素化と緻密化側面支援ソフト
怒濤の年度末、というやつが容赦なく押し寄せてきて、その波をひたすらかいくぐっていたら、桜も満開。でも、寒いなという1週間だった。
この間、「施工品質チェックシート」の完全版が完成(中間ヴァージョンでの使い勝手の実証も済み)し、いよいよワークショップでお披露目、という段階にきた。
現場監督たちの煩雑な仕事がこのソフトで少し、いや(控えめすぎるか)大幅に整理することができてくるだろう。
これに付加するもう一つのソフトについての開発も既に着手済みで、中野栄吉相談役が十数年前に考えていたことがヒルトップ博士の手によって汎用ソフトとして姿を現すこととなる。このことは、5月の総会の第2日目(ワークショップ時)に発表される。
着々と工務店の業務基盤の簡素化と緻密化が可能となるサポートソフトが形になりつつあり、メンバーの反応が楽しみだ。
その委員会を終えた後は、例によって飲み会。さらに飲み足りぬヒルトップ博士と隊長、村のプリンスとで2次会。皆さんのスケジュール管理の方法などを肴にビールが進む(・・・のは博士だけ。我々はコーラや紅茶)。
「がらくた君」
ヒルトップ博士は、別名「がらくた君」でもある。私が子どもの頃『少年マガジン』や『少年サンデー』が創刊される以前のお楽しみ漫画本は、月刊であり、私は『少年」』の発売を毎月首を長くして待っていた。この雑誌には、「鉄腕アトム」や「鉄人28号」という強力ラインナップが揃っていた。その連載陣の中でちょっと地味な漫画が「がらくた君」で、主人公の少年が町で何かがらくたを収集するのだが、それにまつわるエピソードが毎回描かれる、というもの。
▲現役の現在何銀行か即断しかねるカードたち
・・・とこう書いていて、その記憶に不安も出てくるぐらい昔の話だ。今月で終わってしまったラジオ番組「日曜日の秘密基地」の「秘密の穴」コーナーで調べてもらいたいような作品なのだ。
その主人公の様に何でも収集しているのがヒルトップ博士なので「がらくた君」とも呼んでいる。
例えば、私が社会人になってからの遍歴を示す名刺を全て保存してある、何て聞くと、驚く。
で、ビールを飲みつつ鞄から出して見せたのが銀行カード。協和銀行やら三和銀行やらのカードで、「えーと・・・今何銀行になったんだっけ?」というカードばかり。
よく間違えないものだと感心することしきり、なのであった。「このカードなら落としても、若者たちなら何銀行なのか、使えるものなのかすら分からないから、絶対安心」と言うのだ。がらくた君の収集品は現役ものでもあったのだ。
SAREX専務理事(㈱オプコード研究所所長)
野辺 公一