サン工房へ
旅ゆけば、さすがに秋の彩り。なのに雲は相変わらずの夏雲。
金曜日も暑かった。そんな中、
サン工房を訪ねた。リーブ進の地域材への取り組み状況をきちんと把握しておきたい、と考えたからだ。そして「木の家」というキャッチそのものが既に顧客には薄ぼんやりとしたものになりつつある現状で、リーブは何を考え、どのような材調達を行っているのかということが気になっていたからだ。
▲景色はすっかり秋なのに
現場を急襲
浜松駅でリーブの車に乗り込み、急襲という感じで現場を拝見させていただいた。なるほどなー、という工夫が随所に見られて私には、リーブ進の進行形と定番との混合が見られて興味深かった。
スタッフのネコと二人で、新展示場の和室でじっくりと話を聞く。が、和室はけっこう座椅子のどこに身を置くかで悩ましく、しまった椅子座で聞くべきだったな、などと思った。
▲サン工房の現場
▲社長室も急襲
なんやかんやで5時近くに。当然の如く「飲みにいきましょう」ということとなる。例によって、割烹の「梅里」に。
ここは、リーブが胸を張るだけのことはある。店はまだ暖簾がかかっていなかったが、そこはリーブの腰の低さ。小上がりで、お酒の時間を迎える。
本日は、「もろきゅう」ならぬ「もろかぶ」に感動。実にうまい蕪だった。そして、味噌への一工夫がリーブ進の家づくりに似ているな、と思ったりした。
▲恒例のオフィスツアー
浜納豆なんて知らないよ
ネコは、浜松の高校出身なので、リーブ進とドメスティックな話題が炸裂して、私には全くわからないことだらけ。「浜納豆って一体なんだ?」てな具合。
途中何度も無茶を言う顧客への対応を詰める電話が。こちらにはガッチャンから来週のワークショップの人数確認の電話。飲みながら出たので焼酎でむせてしまう。ガッチャンそういうのは事務局に電話して下さいね。
話題は、大工問題が中心で、リーブ進の親方のところにいた二人の若い大工が「未来に希望が持てません」といって辞めてしまったことに大きなショックをリーブは抱いていた。
参入、処遇、そして様々な転身への道も大工という技能を基本として考えていくようなことをSAREXで検討していこう、とリーブに約束して、浜松を後にした。
リーブは結構飲んでいたから、奥さんから携帯にかかってきた用事「ビールを買ってきて」を忘れないといいけどな、などと各駅停車こだまの中でふと思った。
SAREX専務理事(㈱オプコード研究所所長)
野辺 公一