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2006年 11月 16日
喰らい付け塾生
三代目から「鍛錬塾ブログ」へ塾生宛に熱きメッセージが書き込まれていた。また、成果に対する期待も寄せられていた。 私としても「最高の現場管理者の職能の具体を像として形にしていくぞ」と啖呵を切っている手前、三代目たち塾生を派遣されている事業主の期待に応えたい、というある種のプレッシャーの中で4日目の朝を迎えた。 本当は毎日その内容や塾生の反応を報告しようとしたが、やはり無理であった。何せコーディネーター+用務員という立場は意外と激務。夜は8時過ぎまで講義で、その後はビール。9時過ぎには打ち上げて部屋でメールのチェック。仕事の指示等。あっという間に時間が飛んでいく。依頼されている原稿のかけらも構想が浮かばない。 …と言い訳を書いていても仕方が無い。鍛錬塾の状況を中間報告しよう。 ここまでの印象を一口に言うと、塾生たちが「大人しい」「物足りない」ということになる。どんどん自分なりの問題意識をぶつけて欲しい。そうした要旨を明確にしたトーク訓練も顧客折衝上大切なことで、監督に求められているからだ。 また藤澤くん、石上くんが不参加なのは残念。彼らの成長を見たかったのだが。 宿題の出来が悪い理由 まず、宿題の出来が付け焼刃だった。たぶん数日前に「えいやー」でやったのだろう。 派遣事業主にも宿題のあることは知らせておいた。 宿題とは、施工計画書を中心とした日報等の提出だ。無論、前期を踏まえての工夫等がどう反映されているのか、ということが宿題の意味でもあった。後期からの参加者はちょっときつかったかもしれない。 つまり、社長や上司がどれだけ前回の報告、そして宿題の内容をチェックして、自社の現場力を向上について一緒に検討したのかが私のチェックポイント。ま、皆さん日々の仕事に埋没していたのだろうが。 これは、ある意味では塾生だけの責任ではない。社長たちの鍛錬塾への派遣姿勢の課題だろう。送り込めばよい、といった単純なことではない。組織的な問題であり、強みと弱みの把握の中で現場管理力を本当に向上させるべく塾生を送り出した姿勢が見えない。 これまで派は駄目になるぞ さらに、私たちの宿題などに対して「木造だから」、「木造なのに」という感覚の社長や先輩たちがいるようだ。自分たちは体系だった管理や監理をしてこなくても何の支障もなかった。全部頭に入っている、というパターンだ。 これまでそれで問題がなかった(という錯覚。顧客が去ったことに気づかない典型)のだから、何をゼネコンみたいなことを言っているのだ、という反応。つまり、課題をこなす能力も社内体系もない。こんな「いままで派」は「これから」という状況に対応できない。 監督の基本は、安全管理、品質管理、利益管理に基づく顧客満足度の現場面からの追求、近隣満足度の追求であり、この能力を高めることがいかに工務店力として切実なのかが理解されていないな、ということがわかる。 塾生たちの交流は大きな成果 こう書くのも、塾生たちは極めて真剣に受講しているからだ。現実と自社システムの中で自分が何ができるのか、どうするのか、という問題意識を育てつつある。 さらに、参加塾生が昨晩は夜の1時過ぎまでメールアドレスの交換や携帯機能などについてコミュニケーションをしていた。こうして、塾生同士のネットワークが生まれつつある。これは大変な財産になるだろう。 そうそう、鍛錬ブログの管理責任者は、山田崇広くんに決定。このブログが卒業した塾生の意見交換の場に育つといいな、と思っている。果たしてどうなるか。崇広、コイワびと。と連携して頑張ってちょうだい。 SAREX専務理事(㈱オプコード研究所所長) 野辺 公一
by KNOBEX
| 2006-11-16 11:43
| 現場監督鍛錬塾
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