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2006年 03月 20日
洋風対応の和瓦づくりを
凄まじい春の嵐が金曜日夜半から生じた。風速は30メートルを越えている、という。 この風が我が家に風難をもたらした。この話はヒルトップ博士のブログの家づくり後悔データベースに格納してしまうのがよいのかも知れないが。 我が家は1996年1月末に完成している。ちょうど10年経つ。 当時、住宅の洋風化傾向が一段と進行する中で、江戸期以来の伝統を持つ和瓦を何とかこの洋風化にマッチングさせることはできないか、ということを三州瓦の連中と様々なトライアルをしていた。 屋根から下は、基本的にサイディングが普及するとともに、開口部も含めて極めてシャープなラインで住宅が形成されていく。そうした中で和瓦のアバウトなラインというのがどうにも不似合いな感じなのだ。そのシャープなスカイラインをつくり出すためには、主棟と袖の部分を何とかしたいと考えた。 そして、うだつ瓦というのを開発した。こいつは優れものだが、施工に時間がかかる。ということはコストもかかるということで、そのままになってしまった。 連敗開発の旅 そこを何とかしたい、と意地となって瓦で駄目なら異素材でやってみよう、と連敗開発の旅を始めた。 その一番バッターとして登場してもらったのがサイディング材(練り込みタイプ)で切り妻のけらば部分を袖瓦の代用とする。主棟はサイディングの一本伏せでシャープなラインをつくり出す、というのをやってみた。 その時から、屋根が浴びる紫外線と壁とは異なるから、果たしてこのサイディング棟なるものがどれほど持つのか、という議論はあったのだが、その出来栄えがなかなかよく、よーし、じゃあモニターとして野辺邸を使おう、といった話になっていったのである。 もちろん、平部は和瓦である。 こうして完成した屋根はなかなかのものだったのだが、これまた量産に持ち込まないと瓦の5倍はしてしまう(何せ手作りに近いので)、ということで頓挫したのだ。その後、今度はアルミの押し出しでやってみようと挑戦。切り妻はクリアできるのだが、寄せ棟がクリアできない。何せ瓦はアバウト。アルミはコンマ㎜単位の素材。全然相性がうまく合わない。三角関数通りにはいかないのだ。いやー、これもけっこう苦労を重ねた。結局、またまた量産コストの問題に阻まれ、私の和瓦シャープ化路線は頓挫する。 和瓦へのネガティブイメージの解体活動として 何故かほどにシャープ化にこだわったのか、と言えば阪神・淡路大震災以降の和瓦に対するネガティブキャンペーンで、その需要が激変していたからだ。 その主な問題は馴染み土も含めて瓦の重量の問題。そして、被害が主棟や下り棟という棟部に集中していたからだ。 ならばここを「スーパードライ」にできないか、というのが実はここまで異素材にまでこだわった部品と施工方法の開発だった。 二次被害がなくて「ほっ」 さて、こうしてたった一軒のモニター部品である練り込みサイディングのけらば材が強風によってぶっとんだのであった。たぶん、この10年間の風によって釘が緩んでいたのだろ。けらばを取り付けていた木材も部分的には水を飲んでいたのであろう。 それが一気にどーんと下に落ちた。 まず思ったのは、「通行人がいなくてよかった」ということ。そして、たまたま駐車場に車がなく、二次被害は何もなかった、ということだ。 土曜日に落下したサイディング材をチェックしてみると、かなり水を含んでいる。指で圧力をかけるとポロポロと砕けていく。 まだ風が強いのでとても屋根の上に出て行く気持ちにはなれないが、いやはや、という感じ。当初の危惧した通りの結果だ。結果はいつも嘘をつかないな、と思った。 もし、こいつが開発関係者以外の家に採用されていたら、と思うとぞっとする。 何百年も持つ材料と数十年の耐久性しかない材料を異種格闘させたことに大きく反省しつつ、どんな修理にしようか、と現在思案中なのであった。 SAREX専務理事(㈱オプコード研究所所長) 野辺 公一
by KNOBEX
| 2006-03-20 14:10
| 今度は風難
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