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2010年 09月 21日
恒例のワークショップの合宿は、今年は鹿児島。颱風がかすっていった。アブネー。
鹿児島合宿とは、シンケンツアーに他ならず、5月の時に勢いで決めてしまった。 鹿児島空港に12時集合だけを決め飛行機、車、鉄道組などがとにかく鹿児島空港に集結。松ねーチームは広島から車で。相変わらずのパワーだ。 とにかく80人にまで膨れあがった参加者。大型バス2台に分乗してもらう。 予めシンケンには完成物件、施工物件、そして企画型を見せて欲しいとリクエストしておいた。さつまシンカからは「多くて40人って言ってなかったか」と言われたが、数百人のバス見をやるシンケンなら慌てることもあるまい、と思っていた。 いよいよスタート。A号車にはさつまシンカと店長(さつまジュニアのこと。店長はニックネーム)が同乗。 4つの現場を見学。 現場ではスケールを出す者、デジカメの放列とまるでSAREX住宅建築修学旅行。 迫さん自ら見所を解説。シンケンの住宅を初見の者も、何度もシンケン通いをしたという者も、迫さんの新しい知見に妙に納得していた。 シンケンの周辺に、プロヴァンス風とかのサイディングペナペナ新築住宅がいくつも建つが、まるでシンケンの住宅の引き立て役だ。さつまシンカは少なくともその住まいの周辺環境の変化を20年程度先を見越した計画をまち意識の中で外構も考えているが、他にそのような見識を持つ住宅を見ることが出来ない。 これがシンケンをして自ら「シンケンスタイル」と言わしめる。外から見ても魅せられる。それこそがさつまシンカの言う潜在客づくりに直結する。 それにしても「モイスの家」という外断熱スペースを使った自在棚の発想が、5年ぐらい前にスイスのダボス近くの大工が考えた木造スペースユニットそっくりなのが何やら面白い。 口々にシンケンは進化している、と一度でも訪ねたことのあるメンバー工務店は言うのだが、はて進化なのか。進化と言えば進化かもしれないが、むしろ顧客の潮目の変化を鋭敏なさつまシンカは捉え、この潮目にどう逆らわず、かつシンケンの価値下落を防ぐ方途をここのところ考えてきているな、と感じた。 そしてますます、シンケンコードとしての部品群を絞り込み、ある意味で単純なインプットで複雑なアウトプットに落とし込む仕組みが充実してきたなと思った。 本日は何となくエネルギーが持続している。いつのまにやら18時近く。ホテルにチェックイン。どばどば押し寄せる軍団にフロント機能は麻痺。皆うんざり。私は調子よくトップ。桜島の見えるツインをゲット。 そして懇親会場は、初めての試みというマルヤガーデンズのDWELL HOUSEでのパーティに。幻の焼酎が何本も。私はウーロン。悔しいな。それにしても愉しい時間と空間だった。 二次会は当然バーバーへ。だがジンジャエールではね。ということでいつもはここで皆狂乱の合宿となり、明日の朝は殆どが死に絶えているのだが、さすがに明日は朝から迫攻めのプログラム。23時には解散。 翌朝は猛暑。暑い。まず、9時からシンケンオフィスツアー。まあ、皆さん細部まで。悠揚たるさつまシンカ。そしてスタッフたち。この対応力がまたいい。これだからオフィスツアーは欠かせない。 さて、10時から13時まで途中休息を入れつつも、SAREXメンバーから「迫攻め」が始まる。しかし、容易ではない。投げたボールはことごとくヒットゾーンにもっていく感じ。時間が20分あったので、ちょっと解説をしようとしたが、どうも前置きが短いまま、話はじめて直ぐに体力切れ。しまらないこと夥しい。 ただ、迫が学校を出ていないことの幸いさ。教育とは自分で教育していくものである、という部分をもう少し時間を使って話すべきだった。 熱気むんむんの会場から昼飯。 その後総合展示場の中にあるシンケンの展示場に集合し、三々五々解散。 お疲れでした。 さつまシンカに感謝。ジュニア(店長=ニックネーム)を是非ワークショップに参加させるようにと。 帰宅すると、私の話を聞いていた某より携帯に電話。「今日、話をされた鶴見俊輔の本を教えて下さい。今本屋にいるので」と実に熱心な人が存在することに少しはエネルギー切れも報われた感じがした。 SAREX専務理事(㈱オプコード研究所所長) 野辺 公一
by knobex
| 2010-09-21 12:19
| 潮目の変化
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