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2012年 02月 01日
ふと気づくと集合時間。取りあえずチェックアウト手続きをして、部屋に舞い戻りパソコンなどをしまい込む。教室に荷物。その後フジで朝食。もう何もおかずが残っていない感じ。
戻ると田口さん到着しており、9時になったのでスタート。 「現場監督品質管理知識テストと解説」 まずは、頭の体操。「木造住宅建築に関する基礎知識テスト」に着手してもらう。 45分で終え、田口さんが各問題の選択肢についても、どこが間違っているのかに付いての解説も含めて解答チェック。 ![]() ▲知識テストの解説をする田口さん 次いで「接合補強金物の基礎知識」を軽くやってもらい、「管理者の現場観察・推測・対応」と題して、画像で何が問題なのかを各自に担当写真を決めて、この課題に一人ずつ答えてもらう。 ![]() ▲事象分析とその説明ができるかを問う その解答に対して推測と対応を語らせる。その認識に対して付加したり、訂正したり、という形で監督としての気づきの深さ、留意の必要性を教える。 自分の気づきのレベルも分かるはず。 時間が押している感じがあり田口さんが解答を配付し、さらに解説を付加していく。 問いに対して正解を選択できていればいいというものではなく、その理由を例えば顧客に語れなければ意味がない。理解して、説明できることが大切なことは、監督業務の全てに求められる能力。 12時20分を過ぎたので午後は13時30分開始とする。 しかし、この施設、熱風一瞬、冷風の繰り返し。ほんと疲れる。田口さんと昼もトキ。本日はカツカレーに挑戦。 ![]() ▲カツカレーに挑戦 教室に戻ると塾生たちが黙々と成果報告、日報記入を行っている。2泊3日×3回の講義のどれくらいが残るか、活用されるかは本人次第だけではなく会社、社長次第でもあるのだが。 最後にまたホワイトボードに向かってもらう。 監督として、どこの工務店をベンチマークしたいかを書いてもらう。優建築工房、次いで丸山工務店ということに。昨日の大坂、岡田講師の話のレベルと実践が見合っていることに驚きを感じているようであった。元井君は早速明日優さんを見学してから大阪に帰るとのこと。 ![]() ▲ベンチマーク工務店をホワイトボードに記入し、なぜを説明 この優建築工房と丸山工務店の対極的なリフォーム市場への切り口の違いなどを若干解説する。この2つのモデルはストック市場を考えるとき実に立体的な実践的モデルとなる。 そんな解説をしていると山田理事長が到着。 ![]() ▲山田理事長からの修了の言葉 山田理事長からも修了にあたって、ほやほやの事件を聞く。引き渡し後20年経過した住宅での施工責任論。瑕疵担保10年ではすまない現実。顧客は自社が家守りすることの意味やどのようなささいなメモ、打ち合わせ記録も全て保存しておくことの必要性などを話をされて、修了の言葉とした。 ![]() ▲修了証授与式 ![]() ▲最後の集合写真。小隊長が欠けていますが。 そして、修了証が山田理事より塾生に。小隊長はいないが最後の集合写真。 皆さんお疲れ様。 そのままチャメとラウンジで紅茶を飲みつつ、打ち合わせ。気付くと宵闇に代々木村は包まれていた。 SAREX専務理事(㈱オプコード研究所所長) 野辺 公一 2012年 02月 01日
何と5時に起床してしまう。昨夜は1時に寝たのに。しかし頭は冴えず、ぼんやり読書。
外に出るとうーん。なんという冷気。 今回は教室が今日から変更。早めにいき本日の塾生たちのパソコン利用のコンセントなどを用意。チャメも早めにきて準備。9時に蟹澤さん到着。濃い一日が始まる。このブログも長くなる。 ![]() ▲結露している教室。寒いわけだ。 「ワード、エクセル徹底活用 多すぎる無駄をどう排除するか」とした講義開始。 無駄な文書づくりで1日を使うよりエクセル、ワードをうまく使えば1時間で終えることができる。 そうしたスキルを身につけると事務作業を合理化できると。やさしい部分から活用法を。 まず事前に用意してもらった練習データが、塾生のパソコンに入っていることを確認。 ワードの活用術から。 ![]() ▲蟹澤さんの授業 なるほどといつもその活用は便利そうだとは思うものの、ワードでもらった文書の修正がはかどらないのも、活用方法に対する無知からなのか、と思うが私など一度テキストにコピペして一太郎でやってんだから、だめだな。MSP明朝の意味が分かった。今頃と思われるかもしれないが。 タブやインデントの使い方説明。おやそうなっているの、の連続。一太郎でもと思うが、今や一太郎を添付しても開かない、という人が殆どだからな。 ワードに移行するか、などと思う。 さて、施工計画書の表紙作成を兼ねて、レイアウト、割付、そして漢字と英文の組み合わせで相性のよいフォント練習。Macがかっこよく見えたのは英文フォントが違っていたからと、今やMSにもこのフォントが入っているので是非使ってみてと文字変更の説明。 施工計画書の表紙の行設定を決める作業を。監督名は入れていない。なぜか。これが後半へと続く。 ここで休息。 次に上級テクとしてワードのアウトラインの活用を。 言葉だけでも覚えておいてほしいと。ネットで検索すればテクニカルなことを教えるサイトがいくつもあるから、と言いつつアウトライン活用の方法説明。簡単な自動目次作成の練習などを。 塾生の入力フォームを見ていた蟹澤さんが、ネット上にブラインドタッチソフトが転がっているのでそれで半日練習してみてほしい。それだけで入力速度が倍違いだと。 是非と。 ![]() ▲ワード、エクセルとの連携活用に取り組む塾生。 塾生ここまではクリア。松井会長もクリアしてますね。 さ、と魔法のように目次が仕上がる。 さて、今度はエクセルでデータベース作成の練習。データは行に連続して入れることを原則とする。また、年月などは漢字では入れないこと、といった原則から入る。 そして工期数や容積率などの出し方練習など。データ登録方法とエラーメッセージの出し方などを。 ここで注意。データベース作成においては必ず物件IDをつけること、と。 さてここからエクセルとワードの連携術。ワードの差し込み印刷から先ほどのエクセルデータから監督を選択して差し込むを引っ張ってくる。そこからさらに工事件名や場所等の差し込み練習を。会長に蟹澤さんが指導。 これは年賀状で結構使っているかも。その応用だと思えば、テクを磨くことができるのではないか 昼はトキ。蟹澤さん、チャメとで。本日はキノコの和風スパ。蟹澤さんはトキで食べてみたいものナンバー1、は昔ナポリタンとのことでそれ。 13時からは、現場監督鍛錬塾生であった橘さん(普段はこんな呼び方してませんが)に創建舎の現場監督の統括になっているのでそのことを踏まえて「現場監督の統括責任者の役割として」と題して、より身近に監督力についての話をしてもらう。 そういえば彼、今晩はおめでたいイベントがあるとのことで、ニヤリ。 ニヤリといえば小隊長も出産を奥方が控えており急遽通いに。そして本日まで。明日からは付き添いそしてパパ役が待っている。 ![]() ▲現場監督鍛錬塾OBの橘さんの講義 まず、3.11以後急変した状況に対して現場統括としてどのような対応をしたか、という話を。震災後の状況対応として、資材不足、それに伴う仕様変更、さらに計画停電等によって起きた工事遅延への対応の判断を求められるという問題に直面した。 さらに施工中の現場への地震の影響調査が必要となり、水平、垂直の確認などの計測を行い、施主に対しての安心報告を行った。 そして、材料の値上げ要求が起きた。毎年、協力業者と現場毎ではない年間での価格ネゴをしていたが、震災後徐々に値上げ要求がきた。現場監督が単独で交渉すると値上げを認めてしまう可能性もあるので、根本的に業者に値上げ要請の根拠の詰めを行った。 いずれにせよ今回の震災では、顧客に工事中の進捗報告、OB施主訪問を行ったが、それぞれ「大丈夫です」の根拠を求められた。現場監督だけではなく統括としても現場を見にいくという形で情報共有を図った。 さらに泰の話は、ふくしまの採石問題へと及ぶ。ガイガーカウンターを購入したが、本当に計った結果を伝えただけでいいのだろうか。計測結果から何が言えるのか、ということを考えている、と。 この問題はSAREXではワークショップで取り上げるが、ガイドラインがない状況の中では計測しても、何も言えないというのが正直なところ。ただし、3.11以前と同等の線量である、といった伝え方しか、今のところできないだろう。 また、仕様材料のトレサビリティもよりシビアになるだろうな、と思った。 さて、鍛錬塾出身の橘さんは業務フローの意味をきちんと把握して、彼自身が作り出した。そしてそれをどのように活用しているのかについて語った。業務の流れはそれぞれの監督は把握しているが、現場の統括としての役割は、検査、工程のエンドチェックに使っている、と。 業務フローから様々な業務チェック及び多種の書類が派生するが、彼がやりはじめたのか、今から10年ぐらい前に私たちが作成した「工事請負契約約款」(現在は大幅に改訂して単独というよりは「名工家」「名匠家」などで活用している)などを独自に作り、締結している。また、注文書、注文請書、請求書の仕組みや、大工ローテーション(これは工務店のエンジン具合のチェックになる)管理等を行っていると。 泰は統括として、工務店運営の肝の部分をチェックしていることになる。 また、工程管理としては日管理をカレンダーの余白の大きいやつに記入させている。これらを基に大工人工集計などを引き渡し反省会の時に出して、予実の工数実態の差異理由の検討をしている。計画と結果の違いですね。 さらに品質チェックシート等を活用し、チェックを重ねているという。 さて、ここからは具体的な現場編。労災安全環境チェックを含めた現場パトロールを週1回行っている。また、最近は一斉清掃を毎週金曜日午後1時から30分。現場にいるものでやる、というルールをつくり実行している、と。これも現場に対する気づきを醸成するだろうな。 また、引き渡し時のアンケートからの気づきについても紹介してくれた。 やけにペース早く飛ばすな泰は、なんだろうかと思っていたら、急にパワーポイントを閉じて、ぐっと顔をせりだして語り始めたのは統括として、監督としての失敗談であった。 先に紹介した、実に連鎖的な業務体系を造り上げたことに対しての問題である。統括になり、この「現場監督鍛錬塾」での成果等を活用して、がんがん飛ばして監督たちに「今日からこれでいくから」的なことをやってしまった。 単独犯である。なぜ、必要なのか、どのような効果が期待できるのか、どのような利益管理が可能となるのか、現場監督としての役割力はこういうことで高めたい、といった話を一切せず、押しつけ的に体制を変えようとした。その結果「ふざけるな」という話に当然なり、全員から拒否を食らった。 これは実にいい薬だな、と実は以前思っていた。 悩む泰。そして監督たちに、そのことを行う理由をきちんと説明し、問題意識を何とか共有するに至った。それが現在である。 さらに監督としての失敗例を語る。 監督として自己の中にも絶対あるのが失敗隠し。それをきちんと早期に報告して、即座に組織として対応することが必要。社内側を恐れるのではなく、顧客への対応をこそ恐れてほしい、ということだ。社内側を恐れると、結果として施主に対しての即座の対応もできず、社内的な情報共有もできない。それが怖いと。自分も最近行った現場で基礎コンクリートの打設やり直し事件などを語り、情報共有することで監督自身のチェック項目が内在化していくことを実感した、という感じだ。 さらにヒゲツジと同様、仕組みを作ると仕組みの枠の仲でしか仕事をやらなくなる。結果として顧客目線を失わせている。情報共有をして仕組みが初めて機能する、と。 しかし、なかなか悩みは社内監督同士で語り合うというのは難しい部分もある。その意味でこの「現場監督鍛錬塾」の同期の繋がりは大きな財産だと、いう。鍛錬塾OBネットワークが私たちが期待したように機能しているようだ。OB会への参加は少ないが。 さらに職人の育成ということに関して監督ができることは何か、に話が及び協力業者、大工も新しいことをやろうとすると、これまでの技術的な蓄積が失われてしまうことが怖い。電動丸鋸とインパクトドライバーだけの仕事では大工の技能育成にもならない。監督として手道具を使うような仕事を見つけることも大切なのではないか、と考えていると。 統括としてしみじみと、とにかく失敗を共有すること、これが大切です、と締めて橘さんの講義終了。 「鍛錬塾生から講師を出したい」と希望していたが、橘さんに限らずどんどん使っていこう、と思った。とにかく前に進もうとする監督の根性を新規の塾生たちに直に伝えたい。 続いては、大坂さん。「リフォーム・リノベーションにおける現場監督の責任と役割」について講義してもらう。今回はちょっと盛り込みすぎかも、と思っていた。3泊4日分を2泊3日でやっているような感じがする。 ![]() ▲大坂さんの講義 さて、大坂さんによる優建築工房の現場管理の話。今期塾生の優建築工房の加藤君が、ホワイトボードに昨夜、当社「弱み無し」と記入した、という話を大坂さんに。 大坂さんに依頼されて事前にアンケートを塾生からもらっている。今回の塾生たちは独立志向が少ない。ま、最年長で36歳だからか。独立という意味も実は転職だったりする。 何れにしてもおとなしめ。まだ監督仕事の棟梁的な幅が体感されていないのだな、と思う。やはり独立志向の根性が工務店の現場を活性化すると思っている。 さて、大坂さんは、監督の会社利益への貢献とは何かから話はじめて、監督は経営、設計、管理などの視点も必要。つまり一番分かっている人材である必要があると。 既に優建築工房のリフォーム・リノベーションの粗利益や売り上げは皆知っていると思うので省く。成約率80%は当然の営業提案の話は2月のプロデュース力向上ワークショップで話をしてもらう。參加者はご期待あれ。 しかも、ここでは大坂さんの話は3時間分を90分に凝縮しているので、その一部を紹介するに留めたい。參加者特権ということに。 さて、リフォーム・リノベーションのニーズに対応した現場監督の管理業務の特性というか、必要な能力についての解説が進んでいく。 工程管理でいえば、現場の状況に応じて常に変更・修正に対処できなければならない。 このことは、営業、設計(調査・計画・見積もり)段階と(施工計画・工程組・実行予算)段階の全ての場面で求められるが、監督はその全ての部分に関わることも必要。 何れにしても、 建物の現状と予測←→計画・実施・チェック・修正がポイント。 であり、これらが繰り返される。日々PDCAが欠かせない、という現場特性がある。 次にプラン提案においては、顧客の要望。実現性を重んじるが、現実の対象物件に対して調査・情報が必要であり、年代、メーカー、仕様、工法、構造などを知る必要がある。 また、顧客要望の当初は現状不満解消が要望の中心だが、計画を進めていくうちに夢、理想が大きくなるのがリノベーションの特性だという。 さらにリノベーション後の生活・住まい方イメージづくりも大事で、新築に対するマイナス感ではなく、リノベーションだから可能となるプラス感をいかに与えることができるか、ということ。そして、なぜ改築ではなくリノベーションなのか。もとの家に対する重いを理解しておくことが大切とし、その意味でリノベーションは顧客の関わり方の密度が濃くなり、共に創った家という気持ちを監督も顧客も共有できれば価値は上がる。 ![]() ▲最終コーナーの濃い講義が続く 予算問題は、リフォーム工事の最大の難関だ。価格競争力をどう保持するか、さらに壊して内部を見ると思わぬ障害が発生していたりして予算が狂うこともある。その予備費をどう見ておくか、さらに発注金額管理を如何にしておくか。 施工計画もまたリフォーム・リノベーション独自のものがある。工程管理においては業者の投入調整やリノベーションの場合の引越のタイミング問題期。ほぼ1カ月程度の工事になるから、その辺りの読みが必要になる。従って工程ずれ程怖いものはなく、それが満足度や評価の減少へと繋がる恐れがある。このためもあるが、現場監督は施主との連絡を絶えることなく、毎日進捗をメールなどで報告している。 いずれにしても、顧客への説明と理解の把握を現場監督は設計段階から関わり、あるいはと営業段階から現場監督目線で、施工可能性や顧客のニーズなどを把握しておくことや、側面支援という意味からも連携が重要となる。 ここにも新築とは異なる特性がある。さらに大きな違いはもとになる建物状態を的確に把握することが重要であり、これは新築との大きな違いになる。 次に原価管理。これまたこの仕事の特性である。原価がとても狂いやすいことだ。常に調整が必要になる。開けて見ないと本当のところ分からないし、それだけでも分からないこともある。プレハブなどは年代を遡って調べる必要も出てくる。ということで事前発注が困難。破壊検査をしてみないと分からない、ということだ。 さらに優さんが優れている顧客管理。リノベーション顧客をプロファイルすると新築顧客と比べて一般的に「こだわりが強く細かな部分を気にする。また変更を次々と言い出すという特性」。そした顧客が多いのがリノベーションの特長。従って、顧客の管理に手間と暇がかかる。その分、粗利設定、制約率を高くしておかないと、成り立たない。 ということで以下が行われる。 ・事前の説明 計画の説明(工程、詳細な工事内容→生活への影響は?) 予測、可能性の説明(劣化、腐食、不適格な現状) ・進捗報告 日々の工事内容の報告(毎日のメール報告と翌日の工事内容、時間を欠かさず連絡) 検査、チェックの報告 施主や近隣とのやりとり報告(現場立ち合い、近隣挨拶) ・プラスαの提案 工事中の変更依頼への対応 やむをえない変更への対応。提案 施工管理者としての提案←気づき、設計担当との連携。設計者、コーディネーター、監督とが工事開始後は週1ミーティング。 要するに、工事中の顧客は常に期待と不安でいっぱいであり、この不安を少しでも取り除き顧客満足度を求めることが大切。ということはリノベーションにおいては新築以上に「私だけを見て欲求が強い」ということだ。ここを外すと満足度は吹っ飛ぶ。 完成品の満足は当たり前であり、その過程においても期待に応え期待以上の成果を出すことが顧客満足にやっとつながるのだ、と大坂さん。その過程とは私のいうプロセスコミュニケーションのことだ。 最後に現場監督が営業・設計との連携や役割が増加すると全体のレベルアップへつながる。その意味で現場監督は「オーケストラの指揮者」であり、顧客への期待を実現させる満足度の担い手である、と語る。 そして、その期待以上のものに仕上げるという3つの施工事例を提示する。やるなー優。という感じ。この事例紹介は大坂さんたちの快心の施工だろう。実にうれしそうに説明してくれる。 これを見ているとリノベーションの仕事の世界で彼らの平均単価が1千万円程度であり、それだけの客単価がとれるのが分かる。彼らの目指す「上質」という部分もよく分かる。ビフォー・アフターの図面と画像で納得。 年3回の業者会。アンケート結果を見せたりして、泰同様失敗を隠さず、共有化し顧客目線。皆でいいもの創ろうという気持ち、これこそですよ、と話し講義を終える。 リフォーム事業を一人で担わなくてはならない小隊長が大坂さんに食いついて離れない。 ![]() ▲岡田さんの講義 さて、橘さん、大坂さんの話を聞くべく先乗りしていた岡田さんの話が本日の最終講義。 ここで学んだ知識を活かすことが大事。そうしたリテラシー(ここでは、鍛錬塾で学んだことの応用活用の意味)を高めていくこと、とまず前提を話す。 講義は「リフォーム満足術」と演題を付けたが、今回は岡田さんの根底にある、それこそリテラシーと自己実現について仕事を軸とすることとはどういうことか、という話になる。 岡田さんが私の提示した「プロファイルマーケティング」に一番に反応したのも理解できた。丸山のペネトレーションの網にある顧客数約1万。これをプロファイルしていけば、効率的なアタックが可能となる、ということから切実な手法だったのだな、と分かる。そして、それらは行われているようだ。即ち地域×建築状態×世帯特性といったプロファイルからの提案のセグメンテーションである。 岡田さんの水平分業論の根底にあるのが、主体としての個々人のモチベーションのアップと持続。これをさらなる高みに持っていこうとしたときに「自己実現」という意識が主題となる。 従って、鍛錬塾で何で学んでいるのか。それは「自己実現」のためだ。それも現場監督としてどう実現するか、と情熱的に話はじめる。 基本的にはびっしり書かれたレジメを読み上げ、そこに注釈を入れていく、という形式での講義だが、橘さん、大坂さんの講義を予想して、顧客数や粗利や拠点展開などの実例は省いている。このレジメには言葉の意味の注釈も記入されており、「コト」とは何か等々、監督達にとっては耳にしても意味不明な言葉の解説も丁寧になされている。 そして話の主題は、まさに今、ここで監督が軸になることで水平分業は達成することができるという話へ。 しかし、ここでの問題となるのが「自律的能動性」という「他律的受動性」という関係。基本的に権限なども含めて雇用される側はどんなにがんばっても「他律的受動性」を本質的に有している。しかし、自分の社会的な「自己実現」という姿勢を明確に自分自身を回転軸にして仕事を行う時「自立的能動性」が生まれてくる。 「自立的能動性」は当然顧客も有している。これに拮抗ふするための認識として顧客と共有しえる立ち位置の地平を見ておく必要がある。 ここから満足術の話へ。岡田さんの得意技、顧客の主人公性の話になる。 お客の基本的性格・特性として、かの3つの主人公性の話。暮らし、住まい、地域形成(コミュニケーション)の3つの主人公性。この主人公性を理解し高めるための工事でなくてはならない。 さらに4つの消費者の基本権利である、安全・安心の権利、知る・知らされる権利、意見を反映させる権利、選択する権利の遵守実践する工事が望まれる、と。 では住まい手のリフォームのモチベーションはどう形成されているのか。「暮らし方や生き方をより良く豊かにするために暮らしの場を改善したい」ということ。そうしたリフォームが顧客にとっての自己実現なのだ、と。 つまりお客はモノではなくコトの改善を求めていることを理解・掌握し、コトが主でモノが従の関係性を明確にすること。 だからこそお客が主で監督はパートナーとなる関係性を明白にする工事のあり方が望まれる、と。しかしパートナーという位置はそう簡単ではない。関係性をどう構築できるのか、が問われる。顧客の主人公性を高める目線が極めて大切と。 しかし、基本的に顧客と請負者はリフォーム受注においては対立の関係性がある。この対立の関係性を満足の関係性へと転化するために現場監督は顧客の個々の特性をプロファイルし、ツボを掌握する必要がある。 こうしてPDCAやCAHFの意味を鮮明にさせ、満足度とは現場の不断の相互の自己実現の目線の統一されたベクトルの方向性にある、と。 かくして、満足を得ている顧客を中心としての拠点化B作戦の展開などの実践事例を。 何れにしても現場における「自律的能動性」を発揮することで、各職ともに水平分業は生まれてくる。この時、監督が軸となることでそれらは促進される。そうした自律的能動性をどう仕事の現場で発揮できるのか、ここに自己実現という課題が横たわる。 最後にリフォーム営業不要の監督術へ。つまりは現場からの満足の連鎖。それを探索していく。この連鎖というのは他律的では不可能で、より主体的な行動が各パートナーにも求められる。 自律的能動性を監督を軸としてリアルタイム水平分業を実現することでさらなるイノベーションを断行していく、といった若手の監督の塾生たちがどこまで理解できたのかは分からないが、基本的に岡田さんの持つ情熱的な口調に自律的能動性のイメージをいだくことはできたろう、と思う。 そして、泰の失敗談を聞いていた岡田さんが、「橘さんはこのことを知っていたら」と思います、と成り立ち基本形について。 こうだから(問題意識)プロファイル こうする(目的意識)リテラシー(深耕) そしてこうなろう(展望目的)PDCA転回 「こうだから」の部分の共有から監督たちに共有を与えていたら、もっとスムースにいったのではないか、と。しかし、そうしたスタッフの感情的な齟齬を受け止めて、自身を立て直していくということもまた「自己実現」のための基礎となる。泰の話を貴重なものとしてもっと受けとめておく必要性を最後に訴えて終わる。 18時を過ぎてしまったが、19時集合として夕食タイム。私は、トキで岡田さんと話の続きをしつつ青椒牛肉絲定食。寒い。 ![]() ▲最後の懇談 教室に戻ると黙々と日報記載がなされている。 20時に終えてファイナルD棟。小隊長が今夜でサヨナラ挨拶をして乾杯。 そして、何と最後の最後になって塾生たちがメアド交換している。もうとっくにしていると思ったが。これで、また新たな同期ネットワークが出来たな。 今期塾生には出撃部隊がいないな、と思っていたら彼らは殆どが酒を飲まないことに気付いた。それに風呂の時間等を気にしていたらちょっと出撃を無理かも。 22時、名残はつきねど解散。 SAREX専務理事(㈱オプコード研究所所長) 野辺 公一 2012年 01月 26日
1月24日。昨夜雪になり心配したが本日は晴れ。しかし雪溶け水が凍りついている。
チャメがスタッドレスをはいてきた。荷物を積んで代々木を目指す。 ![]() ▲坂道の事務所付近は滑りそうで慎重に歩く いよいよ今期の鍛錬塾も最後の第3クール。よーし久しぶりにブログも更新だし広東麺でスタートだ。 ![]() ▲広東麺でスタート 12時45分には塾生全員到着。雪の影響はなかったようだ。 13時に既に到着しているザイソウハウスの辻さんに「現場発 CS向上のための原則」からスタート。 ザイソウハウスの概要から。ザイソウハウスの客層はトヨタ系的が中心。自分たちもシビアなものづくりをしている分、やはり見方がシビア。必然的に現場品質の水準を上げていくことが、顧客への対応となる。 こうしたことがザイソウの品質管理を高めるモチベーションになっている。 ![]() ▲辻さんの講義 さて、ここからヒゲツジの現場管理のポリシー解説に。 現場管理は、ディフェンスではなくオフェンスである。設計や営業も基本的にデフェンス。顧客に対して攻撃的になれるのは現場なのだ。こちらから仕掛けることが大事。ここが最大の情報発信の場所であり、拠点である。 ここから攻撃的現場監督論に。 満足のピークは契約時。それを如何に持続させるか。施工現場での満足度とは何かを理解し実践することが監督の仕事。監督は施主から選ばれて専任になるわけではない。であるからこそ施主との関係性を徹底的に近づけることが大切。 しかも、我々は理念として「エコ」や「低炭素化」等の家づくりを価値として訴え集客している。設計まではそうした物語が出来ていても、現場でもそれが表出されておかないと。分別やリサイクル等現場もその物語と対称性が担保されていることは前提となる。 何れにしても、監督の持つ能力の根本に求められることは、顧客を意識し、発信される情報の量に留意でき営業的なセンスを持つ、ということ。コミュニケーション力や人間力を高めることが満足度持続の前提。 こうした個人的な能力や努力では届かない場所がある。個人の限界を組織で補うということが必要。それを示すのが業務フロー。業務フローにも施主目線が必要と。業務フローがない会社も多いが、それは監督の個人芸に頼っていることと同じで、力量次第になってしまう。 ![]() ▲なぜ業務フローなのかを語る 業務フローとは組織としての最低限のルール。書面として整っている。全員で共有し、評価していくこと。もちろんPDCAを絶えず行い改善していくこと。 として、この講義の宿題としていた各社業務フローを提出してもらう。参加各社が全て提出。皆さん作っているんですか、と辻さん驚く。 とここで発表。それに対して辻さんから質問とポイント解説。 やはりそうか、という顔になり納得のヒゲツジ。 今回の宿題のために、SAREXのひな形を使って作成しましたという塾生が、殆ど。がっちり組織化されているのは2社ということだった、やはり。 ザイソウハウス版を説明。丸山工務店と似ている。基本的には着工前の計画段階が大事。設計からの引き継ぎ会を重視。また結果として検査項目が増えるのが共通化。さらに如何にお金の流れを確保するか、これが肝になっていく。 また引き渡し後アンケートを紹介。満足しているはずと思っていても、意外なところで満足度を下げるていることが分かった。ほぼ現場での話が満足度(不満)として書かかれて愕然とすることがある、と。顧客の満足度は高くても、しかし、現場でこんなことがあったと書かれ、顧客目線との違いを思い知る。この分析が大事。 暫時休息 ここから基本的項目の解説。着工検討会、仮設計画図、平立。立面4方図が必要であり、シートの貼り位置などを書き込んでおく。 さらに施工計画書を施主にも説明している。 ここから着工過程でのポイント解説。打合会において施工計画書および仮設計画書を業者に。工事の方法などを現場チェックすることになる。 ザイソウ名物の構造材料検査。柱、横架材など全ての構造材のチェックを1日かける。この検査は施主も立ち会いさせている。これを楽しみにしているお客も多い。自分たちにとっては仕事だが、顧客にとっては大イベント。こういうことがオフェンスであり監督の仕事。監督と施主との距離が縮まる時でもある。 さらに各検査等のチェックの解説。 現場監督最後の仕事としてアフターメンテナンス引き継ぎ。そして納まり検討会。 業務フローのルールを作ったが落とし穴もあった。決められたこと以外やらなくなった、ということ。不断の改善的な目線で改訂していく必要はある。という部分からチェックリストを作成し項目を増やす形になる。 昨年から協力業者にも業者同士でチェックリストを作成した。単純ミスを見逃さないためでもある。つくるプロセスが丸山的でいいリスト作成の方法だなと思う。 さらにザイソウハウスの現場紹介。 現場監督は、商品価値そのものであるを意識すべき。 知術型の工務店の象徴となるべき人材が監督。もちろんCS向上のためには全員守備・全員攻撃を基本としてチームとしての動きが欠かせない。 つまるところ如何に現場を拠点化するか、ということになる。 次いで「施工品質チェックシート」の活用と題してSAREXソフトの使い勝手について触れてもらう。 施工品質チェックシートをザイソウは先のチェックリストの内容を全てこのチェックシートにカスタマイズして使っている。履歴の保存と施主への進捗報告のために活用されている。 ということで3時間の辻講義終了。お疲れ。 それにしてもこの教室。とにかく想像通り寒い。眠らせないためなのか。あんまりだ。 16時30からは私の番「大工・協力業者のスキルチェックと監督の役割」というお題。 まず、労安法の解説。低層建築物の現場で求められているリスクマネジメント、といった、まああまり面白くもない講義から。ついでに現場災害で送検された事例を紹介。 ![]() ▲足場先行工法に関するガイドラインの解説 ここからネガティブ情報とポジティブ情報の総和が発信されている。現場からいかにポジティブ情報を防止するか、といった話をしたように思う。 18時になり一時中断。チェックイン。さーむ。 あまりにもさむいのでトキで天ぷらうどん。 19時になり、先ほど口頭で何人かに聞いた自分が思っている「自社の現場の弱みと強み」をボード発表してもらう。おいおいそれが強みかよ、と突っ込んだりする。 ![]() ▲強みと弱みを記入する 各自に説明させて、これは強みになる投票をしてもらう。優建築工房の加藤君は「弱み無し」と当初記載したが、皆が弱みをかいているので絞り出して弱みを書き足す。でその加藤君の強み支持が5点、次いで丸山工務店の浅岡君の強み支持が4点となった。 ま、そうなるのだろうなとはおもったが、塾生全ての指向が強い現場とは、次ぎのキーワードで表せると考えたようである。 養生 清掃 マナー 確かにここに集約されるが、私には不満な部分もあるが、これがかれらの現時点での認識と受けとめる。 さらに講義を続けると20時30分をすぎていて講義終了。 ![]() ▲和やかだけど寒い恒例D棟ラウンジ。皆飲まないな D棟ラウンジへ。 しかし、寒い。冷風しか出てこない感じ。 ラウンジにランニング男がいて、しかも汗までかいている。何なんだこいつ。震えているのに俺たち。みなげんなり。寒いので早めの22時解散。風呂で暖まりたい、と。 SAREX専務理事(㈱オプコード研究所所長) 野辺 公一
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